突然高熱・悪寒・嘔気・頭痛・関節痛などの全身症状が現れます。
鼻汁も早期から見られる症状ですが、咳は少し遅れて出てきます。
季節性インフルエンザの原因ウイルスには大きくA型とB型の2種類がありますが、腹痛・下痢などの胃腸症状はB型でよくみられます。
抗インフルエンザ薬を使用しない場合の自然経過では、発熱は二峰性(フタコブラクダのように一旦下がってまた上がる)を示すことがよくあります。治癒までに1週間ほどかかります。
感染経路は、感染した人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込む飛沫感染と、ウイルスが付着した手で口や鼻を触ることによる接触感染です。
インフルエンザは迅速キットを用いて診断することができます。鼻の奥の粘膜より拭い液を採取します。発熱後間もない段階ではウイルス量が少なくて正しく検出できないことがあります。特にB型では検出できる状態までA型よりも時間が長くかかる傾向があります。このためB型流行時期には発熱から24時間ほど経過してからの検査をおすすめしています。
治療の基本は対症療法と安静、水分摂取です。
発熱から48時間以内であれば抗インフルエンザ薬を使用することも可能です。抗インフルエンザ薬にはいくつか種類があり、年齢やお子さまの使用可能な剤形を考慮して処方を行っています。
(処方例)0歳:タミフル(粉)
1〜5歳:タミフル(粉)またはゾフルーザ(粉)
6〜11歳:イナビル(吸入)またはゾフルーザ(錠)またはタミフル(粉または錠)
12歳以上:相談の上すべての剤形に対応
小児の場合は経過中にインフルエンザ脳症の発症に留意する必要があります(特にワクチン未接種の方)。けいれん・意識障害・異常行動を認める場合はすみやかにかかりつけ医に相談しましょう。また、異常行動を生じた際の事故を防ぐため、療養中は窓やドアに鍵をかけ、1人にしない等の配慮が必要です。
インフルエンザはワクチン接種である程度予防可能な病気です。インフルエンザ脳症のリスクも下げられます。2歳から18歳の方は経鼻ワクチン(フルミスト)も選択できるようになりました。10月から12月の間にぜひ接種を受けましょう。
漢方薬には体の内側からインフルエンザの病態を改善し、回復をサポートできるものがいくつかありますのでご相談ください。